京都大学野生動物研究センターでは、水族館・動物園との連携を深め その成果を広く一般の方々にも知っていただくことを目的として、 動物園水族館大学という、連携水族館・動物園との共同企画によるシンポジウムを開催しています。

2024年度 第6回動物園水族館大学シンポジウム

本シンポジウムは盛況のうちに無事閉会いたしました。
ご発表いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

参加人数:
オンライン 2/23 136名, 2/24 114名
対面    2/23 135名 、2/24 121名

 
日程
2025年2月23日(日)・24日(月・祝)
メイン会場
名古屋港ポートビル 4階講堂 https://nagoyaaqua.jp/garden-pier/port-building/
※ Zoomでの配信を予定しておりますが、技術的な問題などにより、当日ご視聴いただけない場合がございます。あらかじめご了承ください。
飲食物の持込
飲食物の外部からの持込は固くお断りいたします。
 
 

申し込み

[ 参加登録フォーム ] 2月21日をもちまして参加登録の受付は終了いたしました。

現在はオンラインでの参加登録(先着500名まで)のみ承っております。 対面での参加(先着150名まで)受付は終了いたしました。

 

テーマ

[2月23日] 動物園水族館での試行と創造

動物園水族館では,飼育動物の福祉のために,様々な試行錯誤を繰り返して飼育環境を改善したり,工夫して展示したり,保全のためにできることについて日々発信をしている。ここでは,動物園水族館の試行と,それによって創造されたことについて紹介し,共有する。

[2月24日] 野生動物と生息地を守る取り組み:動物園水族館との協働

動物園水族館の役割の一つに域外保全があるが,飼育繁殖で増やした動物を野生復帰するにしても,その生息地の環境が守られていなければ意味がない。動物園水族館は,地域住民や行政,研究者とともに,生息地保全の役割も担う必要が出てくるが,その協働について,一般にはあまり知られていないことも多い。そこで,これまで行われている取り組みについて紹介し,今後の生息地保全や協働のあり方について議論する。

 

プログラム

プログラムには変更の可能性があります
2月23日
11:30
開場
12:00
開会
12:10
口頭発表 要旨はこちら
ヒトデの福祉はどう測る? 12:10-12:30

名古屋港水族館((公財)名古屋みなと振興財団) 勝見乃里江

オカピの飼育環境改善と繁殖について 12:30-12:50

横浜市立よこはま動物園 藤澤加悦

京都水族館におけるハンドウイルカの出産に向けた環境整備 12:50-13:10

京都水族館 山田研祐

休憩 13:10-13:25

動物園と昆虫館をつないだコラボ展示「動物園でフン虫とってみた!」 13:25-13:45

広島市安佐動物公園 高野真太朗

ハタゴイソギンチャクの繁殖技術開発 13:45-14:05

沖縄美ら海水族館 松﨑章平

南海トラフ巨大地震から動物たちを守るために 14:05-14:25

和の森わんぱーくこうちアニマルランド 伊藤秀都

休憩 14:25-14:40

総合討論  14:40-15:40
16:00
ポスター発表 要旨はこちら ※zoom配信はありません。対面のみです。

16:00-17:30 (ポスター準備 15:40-16:00)

P-1 熊本市動植物園におけるタナゴ類の飼育展示と保全の取り組み

熊本市動植物園 大橋香月

P-2 ウミガメの見えない姿を見える化した教材開発

京都市動物園 工藤宏美

P-3 京都市動物園で実施している教育プログラム「テンジクネズミのすきをMIKKE」の教育効果の検証と課題

京都市動物園 櫻井ひかり

P-4 出産経験に基づくジャガーの母性行動の変化

愛媛県立とべ動物園 薄田翔太

P-5 イルカショーは保全学習意欲の向上に寄与するのか?

沖縄美ら海水族館 黒須柚衣

P-6 獣舎内のアンモニア濃度が動物に及ぼす影響とその低減方法の検討

千葉市動物公園 立山優里子

P-7 ミナミアメリカオットセイのハズバンダリートレーニングを用いてできる検査と治療について

京都水族館 志垣里紗

P-8 希少タナゴの人工授精による仔魚管理方法を改善して育成数をアップせよ!

東山動物園 水野展敏

P-9 日本モンキーセンターにおけるシロガオオマキザル(Cebus albifrons)の育児と成長およびノドジロオマキザル(Cebus capucinus)の人工保育の取り組み

日本モンキーセンター 高田晃行

P-10 遺伝子からネコ科動物種の行動特性を探る

京都大学理学研究科 岡本優芽

P-11 アジアゾウの年齢関連遺伝子を探る-ゲノムワイドなエピジェネティクス解析-

京都大学理学研究科 新井花奈

P-12 Conservation implication of domestic population of captive southern white rhinoceros in Japan

Graduate School of Science, Kyoto University. Mohamed Saidi

P-13 ネコ科動物の生殖補助技術確立を目指したイエネコ卵子の体外成熟法の検討

京都大学理学研究科 西本千夏

P-14 GISデータの活用:ツシマヤマネコの存在情報を活用した生息地分布の推定

京都大学理学研究科 關 真理江

P-15 Population Structure, Genetic Diversity, and Past Demography of White-tailed Eagles in Hokkaido

Graduate School of Science, Kyoto University. Fadel Azhari Abdurrahman

P-16 オットセイはなぜ輪っか状に眠るのか?〜水面休息行動の解明に向けて〜

京都大学理学研究科 島 遼

P-17 全ゲノムデータから見たタンチョウの遺伝的多様性

京都大学理学研究科 中村陽月

P-18 飼育下のカマイルカへの早朝の動画提示に対する反応と日中のエンリッチメント資材の利用にもたらす影響

帝京科学大学 戸澤あきつ

P-19 アマミノクロウサギの保全を目的とした各種遺伝マーカーの開発

京都産業大学 坪田未有

P-20 A genetic review of the Malayan tapirs in Japanese zoos and Southeast Asia

Faculty of Environmental Earth Science, Hokkaido University. Lim Qi Luan

P-21 飼育下ニホンザルの群れからの隔離・合流が順位の安定性に与える影響

中央大学 渡部 紬

2月24日
8:30
開場
9:00
開会の言葉
9:05
招待講演 要旨はこちら

Biobanking for the Conservation of Rare and Endangered Animal Species 9:05-9:45
Pierre Comizzol (Smithsonian’s National Zoo and Conservation Biology Institute)
希少野生動物の保全のためのバイオバンキング
ピエール コミッツォーリ(スミソニアン国立動物園・保全生物学研究所)
※ 事前収録・日本語訳付き(質疑応答はリアルタイムでおこないます)

水族館と取り組む身近な水生生物の保全 9:45-10:25
中島 淳(福岡県保健環境研究所)

休憩 10:25-10:40

都立動物園が行う鳥類保全 トキ・アカガシラカラスバトを中心に 10:40-11:20
石井淳子(東京動物園協会野生生物保全センター)

ユキヒョウを軸に日本(動物園)と生息国をつなぐ 11:20-12:00
木下こづえ(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)

総合討論  12:00-12:30
 

関連行事

シンポジウム2日目終了後に、名古屋港水族館にて三谷曜子教授(野生動物研究センター)によるレクチャー「北海道よりシャチを込めて」が開催されます。詳しくは名古屋港水族館ウェブサイトをご覧ください。https://nagoyaaqua.jp/news/event/25052/