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第9次訪問団概要

日程

2012年08月25日-2012年09月02日

訪問団構成

  • 山本真也 霊長研、特定助教、比較認知科学、第9訪問団団長
  • 大見士朗 防災研究所、准教授、地震防災
  • 内田由紀子 こころの未来、特定准教授、文化心理
  • 西出俊 白眉、特定助教、ロボティクス
  • 福島慎太郎 地球環境学堂、D3、地域研究・京都集落
  • 馬場悠介 工学研究科、M1、交通工学


訪問先

8月25日:関空→バンコク
8月26日:バンコク→パロ→ハ
8月27日:ハ(小中高校見学、地震被災地見学)
8月28日:ハ→ワンデュポダン(焼失したワンデュポダンゾン見学)→プナカ(プナカ新市街見学)
8月29日:プナカ(プナカゾン見学・寺院見学)→ティンプー(西澤和子さんと夕食)
8月30日:ティンプー(王立ブータン研究所Dasho Karma Ura氏・地質鉱山局Dowchu Drukpa氏と面談、ティンプーゾン見学)
8月31日:ティンプー(王立自然保護協会Lam Dorgi氏・JICA仁田智樹氏と面談、大仏見学)
9月1日:ティンプー→パロ(西岡チョルテン参拝)→バンコク→
9月2日:関空帰着

活動内容報告

概略
京大-ブータン友好プログラム第9隊として、ハ・プナカ・ワンデュポダン・ティンプー・パロを訪れた。主な訪問地のひとつであるハでは、Lower Secondary SchoolとHigher Secondary School(日本での小中・中高に相当)を訪問し、授業見学をするとともに、生徒・教師・校長との対話・情報交換をおこなった。ブータンでは国語であるゾンカ語の授業以外は英語でおこなわれているため、小学生でも英語をしゃべることができる。日々の暮らし・学校生活について、直接生の声を聞く貴重な機会を得た。また、ハでは2011年9月に地震をうけた被災地の様子を視察した。ブータンはコミュニティーの結束が強く助け合い社会を築いている半面、防災意識の低さが問題ともなっているようだ。政府・地域のそれぞれが主導する復興計画についてインタビューなどを通じて情報収集した。自然とともに生きる人々の様子から、震災後の日本が学ぶ点も多い。ティンプーでは、王立ブータン研究所・地質鉱山局・王立自然保護協会・JICAを訪問し、それぞれの所長と会談・意見交換をおこなった。とくに王立ブータン研究所では、所長であるDasho Karma Ura氏と1時間40分に渡る対談を実現し、ブータンの国民総幸福・自然観・宗教観について貴重な話を聞くことができた。これら対談はすべてビデオに記録できたので、後日テープを起こし、対談録として公表し、先方にも還元することを予定している。(文:山本真也)

ブータンの地震防災について考えたこと (文: 大見士朗)
今般,思いがけず,京大-ブータン友好プログラム第9隊の一員としてブータンを訪問する機会を得ることができた。「地震」をキーワードとする研究を専門とする者として,ブータンと地震の関わりについて彼の国で見聞し,感じたことを書きとどめて.... (続きを読む)

ブータンのGNHを支えるもの (文: 内田由紀子)
国の豊かさを示す指標としてGDPだけではなく人々の「幸福度」を取り入れようとする動きは、OECDや欧州の先進諸国による国際的な流れである。日本においても2010年に幸福度に関する検討会が立ち上がり、指標づくりを進めている。そのような中.... (続きを読む)

第9次ブータン訪問団の報告 (文: 西出俊)
8月25日に関空を出発し,タイで一泊,8月26日にブータン入りした.パロ空港からハ,プナカ,ティンプーと3つの都市を周り,9月1日にパロ空港から日本に向けて出発した.ブータンでは学校見学,2009年と2011年に起きた地震災害地の視察.... (続きを読む)

ブータンの土地で幸福を探して (文: 福島慎太郎)
日本をはじめとした先進諸国において,人々は理性に基づいた効率社会を築き上げてきた。しかし,この社会の効率化を達成した後に気付くのは,感覚を置き去りにされた空虚感であることは,多くの人々が認識しているのではないだろうか。そして.... (続きを読む)

第9次ブータン訪問団報告書 (文: 馬場悠介)
私たちは,ブータンに8月26日(日)から9月1日(土)の7日間滞在した.その7日間でハ,プナカ,ティンプーなどの都市を周った.ブータンの国土面積は,日本の九州と同じぐらいの大きさであるが,ヒマラヤ山脈に位置するため国土の大半が山であり.... (続きを読む)