京都大学野生動物研究センターでは、水族館・動物園との連携を深め その成果を広く一般の方々にも知っていただくことを目的として、 動物園水族館大学という、連携水族館・動物園との共同企画によるシンポジウムを開催しています。

2022年度 第4回動物園水族館大学シンポジウム

「動物園・水族館が挑む保全活動」

日時
2023年3月12日 9:40~17:20
場所
ハイブリッド形式
キャンパスプラザ京都第3講義室:定員80名、申し込み先着
Zoom:定員300名
 
無事閉幕いたしました。ご参加いただきありがとうございました。

開催報告
2023年3月12日9:40~17:20に、2022年度第4回動物園水族館大学シンポジウム「動物園・水族館が挑む保全活動」を開催した。11の園館がそれぞれ取り組む域内・域外での保全活動について発表し、総合討論にて動物園や水族館が保全のために果たす役割について議論を行った。また、野生動物に関する12題の研究発表がポスター形式にて行われた。キャンパスプラザ京都における対面参加と、Zoomによるオンライン参加のハイブリットにより、対面による密度の濃い議論と遠隔地からの気軽な参加の双方を行えるようにした。会場にて85名、オンラインで274名の計359名が参加した。保全活動の大切さや動物園・水族館が進める多様な取り組みについて、参加園館の間での情報の共有や、一般の方々に向けて広く発信する機会となった。

参加人数
オンライン274名、会場参加85名の合計359名

 

終了しました
申し込み: https://forms.gle/jth5masPbMrsKVzE7
対面、Zoom参加の両方で申し込みが必要です

※キャンパスプラザ京都 アクセス(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
※Zoomリンクは申し込み後、ご登録のメールアドレスにお送りします


 
 

趣旨

本シンポジウムは、京都大学野生動物研究センターと連携する動物園・水族館が協力し、飼育技術の向上、動物をとりまく環境の理解、飼育下動物の健康・繁殖・福祉の充実を目指すものです。

ご存じのように、動物園・水族館には「種の保存」、「環境教育」、「調査研究」、「レクリエーション」という4つの使命があると言われています。それらの中でも「種の保存」、とくに絶滅の危機にある野生動物の保全活動を推進する拠点としての役割は重要視されてきました。しかし、その役割や機能が社会的かつ適正に認識・理解されているとは言いがたい状況です。

近年、熱帯林の破壊、温室効果ガスの排出、経済活動など、活発な人間活動が原因で野生動物をとりまく環境が世界レベルで悪化したため、希少種の減少や絶滅危惧種の増加は極めて顕著です。そうした中で、「生息域内保全」に留まらず、「生息域外保全」を担う機関としての動物園・水族館の社会的意義は高まりつつあります。

本シンポジウムでは、動物園・水族館が行ってきた、あるいは現在行っている保全活動について正しく理解してもらうととともに、今後の課題や取り組みに対する具体的な方策について議論したいと思います。

 

プログラム

※タイトルは当日までに変更される可能性があります
9:15
開場
9:40
開会あいさつ
伊谷原一 京都大学
趣旨説明
三谷曜子 京都大学
9:50
アジアゾウの給餌内容向上を目指して~飼料をさがす・しらべる・つくる~
荒蒔祐輔京都市動物園
10:10
大阪湾におけるスナメリ調査
田中文茅海遊館
10:30
新種記載したオワリサンショウウオの保全
藤谷武史名古屋市東山動植物園
10:50
休憩
11:00
名古屋港スナメリプロジェクト~都市のスナメリを知る・伝える~
加古智哉名古屋港水族館
11:20
動物園が受け入れる外部研究(博物館であり動物園であり研究施設でもあるモンキーセンターの事例)
綿貫宏史朗(公財) 日本モンキーセンター
11:40
メコンオオナマズの保全戦略の見直し~水槽観察からわかった重要な知見を基に~
池谷幸樹世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ
12:00
昼休み
13:00
ポスター発表

※Zoom参加の方は見られません

14:00
休憩
14:10
起立不能で出生したアミメキリンの子に対して実施した装具治療について
堂面志帆広島市安佐動物公園
14:30
ホンドタヌキ、野生に帰る。
東野晃典(公財) 横浜市緑の協会 よこはま動物園
14:50
ニホンイシガメ保全活動とESD活動について
北本圭一愛媛県立とべ動物園
15:10
休憩
15:20
カブトガニの保全活動
岩岡千香子西海国立公園九十九島水族館
15:40
ハンドウイルカの新しい精液保存法の開発 
柏木伸幸いおワールドかごしま水族館
16:00
休憩
16:10
総合討論
17:10
閉会挨拶
木下こづえ 京都大学
 
共催
京都大学 霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院
京都市動物園  
名古屋市東山動植物園
(公財) 横浜市緑の協会 (よこはま動物園 野毛山動物園 金沢動物園)
熊本市動植物園  
高知県立のいち動物公園
(公財) 日本モンキーセンター  
わんぱーくこうちアニマルランド
愛媛県立とべ動物園  
広島市安佐動物公園 
滋賀県立琵琶湖博物館
名古屋港水族館  
京都水族館  
西海国立公園九十九島水族館 
沖縄美ら海水族館
いおワールドかごしま水族館 
海遊館 
世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ

後援
(公社)日本動物園水族館協会
京都市教育委員会
京都府教育委員会