女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座 第2回
動物園・水族館での仕事の話を聞いてみよう!
プログラム
13:00 企画説明
13:10 先輩女子によるミニトーク1
高木直子さん(京都市動物園) 「動物園の飼育員のお仕事と、キリンのおはなし」
13:40 先輩女子によるミニトーク2
野上悦子さん(京都野生動物研究センター・熊本サンクチュアリ)
「ミズオが笑えばエツコが笑う。エツコが笑えばゴロウが笑う~チンパンジーになるには~」
14:00 先輩女子によるミニトーク3
14:20 先輩に聞いてみよう(質問タイム)
15:00 先輩女子を囲んで話を聞こう
(野生動物研究センター大学院生のポスター展示とフリートーク)
16:00 まとめのセッション
16:30 閉会
動物園の飼育員のお仕事と、キリンのおはなし
高木直子さん(京都市動物園 種の保存展示課,飼育員)

こんな仕事をしています




ミズオが笑えばエツコが笑う。エツコが笑えばゴロウが笑う~チンパンジーになるには~
野上悦子さん(京都大学野生動物研究センター 熊本サンクチュアリ,技術職員)
動物に携わる仕事をはじめてから、かれこれ人生の半分が過ぎました。そばにはいつもチンパンジーたちがいます。わたしにとって彼らを単に「チンパンジー」と一言で言い表すのには若干抵抗があります。なぜなら、チンパンジーでありながらミッキーであり、ケンであり、タカボー、ヨシオ、ロマン、カナコ、コテツ・・・・と「ひとり」「ひとり」だからです。もちろんその個性も私たちヒトと同じように様々です。人に育てられたため何でも人に頼ろうとするケン、体の大きさは人一倍大きいのに肝っ玉の小さなコテツ、いつも冷静でやさしいロマン、お調子者のノリオ、不思議ちゃんのヨシエ・・・。そんな個性豊かな仲間たちは、互いにグルーミングしたり、レスリングや追いかけっこをして遊んだり、時には喧嘩したりして暮らしています。喧嘩をしても、援護射撃をしてくれたり、ふたりの間に入って仲裁してくれたり、ないて悔しがるのを慰めてくれる仲間がいます。そして喧嘩した当事者同士はびっくりするほどすぐに仲直りしてまた遊び始めます。しかし、彼らは「飼育下」という限られた空間にます。彼らに何をしてあげられるか、何が足りなくて何が必要かをいつも考えながら彼らと向き合っています。彼らが笑っていられるように・・・耳を澄まして彼らの笑い声が聞こえるひととき、一日が終わって彼らが自分たちで作ったベッドに寝転がりながら「おやすみなさい」の声が聞こえてくるひとときが、この仕事をしていて一番好きな瞬間です。







理系の苦手な獣医
大島由子さん(京都水族館 獣医師)
京都水族館で働く獣医の一人です。
幼い頃から動物が大好きで、動物に関わる仕事をしたいと思うようになりました。最初から獣医を目指していたわけではありません。
水族館にも獣医がいるの?と思われる方もいるかもしれません。水族館の獣医は白衣を着て診察室で待っているわけにはいかないので、毎日飼育スタッフと一緒に動物たちを観察し、世話をしています。そんな水族館獣医の仕事をはじめ、獣医とは?どうやったら獣医になれるのか?など、皆様の質問に答えながら、楽しくお話できればと思っています。





3人のトークの後は,野生動物を研究するために世界各地に出向いている女性研究者たちが,自分たちの撮ってきた写真などを前に,研究対象の動物や,研究地の様子を話してくれました。中高生たちにとっては,日本で暮らす自分たちには想像もつかない世界で活躍する少し年上の先輩たちの話を熱心に聞いていました。
今回は,京都市内だけでなく,片道2時間もかけて参加してくれた方がかなりの数いました。もっとも遠くから来てくれたのは,関東地方からでした。将来の道を考え始めるこの年齢の子どもたちが,このような話を聞いてみたい,動物園や水族館という現場で働く人の生の話を聞いてみたいと思っていることがよくわかりました。 当日ご参加くださったみなさんも、後から聞いてみたいことができれば、遠慮なくメールでお尋ねください。
イベント概要
女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座
第2回:動物園・水族館での仕事の話を聞いてみよう!!
日時: 2013年 6月 9日(日) 13:00-16:30
会場: 京都教育文化センター 302会議室
参加者:生徒28名,教員・保護者13名
お問い合わせ先
女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座事務局
girls-wildlife@wrc.kyoto-u.ac.jp
講演者への質問も受け付けます。気軽にメールしてください。
*メールには、送信者のお名前と学年(または年齢)を必ず書いてください。


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