About Kumamoto Sanctuary
平成23年8月1日制定
京都大学野生動物研究センターは、その憲章に定めるとおり、野生動物に関する教育研究をおこない、地球社会の調和ある共存に貢献することを目的とする。熊本サンクチュアリは、その実践のための最重要の中核的教育研究拠点として位置付ける。絶滅の危惧される野生動物を対象とした基礎研究を通じて、その自然の生息地でのくらしを守り、飼育下での健康と長寿をはかるとともに、人間の本性についての理解を深める研究をおこなう。さらに、フィールドワークとライフサイエンス等の多様な研究を統合して新たな学問領域を創生し、人間とそれ以外の生命の共生のための国際的研究を推進する。そして、地域動物園や水族館等との協力により、実感を基盤とした環境教育を通じて、人間を含めた自然のあり方についての深い理解を次世代に伝える。なお、野生動物研究センターの基本方針に則り、侵襲的な医学・薬学・生理学的実験、及び野生状態に比して著しく行動変容をもたらす可能性のある全ての行為は、理由の如何にかかわらず一切おこなわない。京都大学野生動物研究センターが共同利用・共同研究拠点であることに鑑み、学内外に開かれた研究拠点として機能するとともに、国際的研究拠点たることをめざす。最後に、熊本サンクチュアリの設立に到る歴史的経緯として、株式会社三和化学研究所の所有する熊本霊長類センターとして発足し、チンパンジー・サンクチュアリ・宇土として京都大学霊長類研究所とのあいだで運営協力が開始され、京都大学野生動物研究センター発足とともに使命がそれに引き継がれた。したがって、設立に関与し今後の運営にかかわる上記機関ならびに個人は、熊本サンクチュアリが付託された使命を推進するにあたって、相互の立場を尊重しつつ、互いに協力して、最大限の寄与を果たす責務があることをここに宣言する。
平成23年9月30日 協議員会制定
平成24年7月14日改定
平成26年12月12日改定
令和3年3月12日改訂
野生動物研究センター熊本サンクチュアリの運営に係る各号に揚げる事項について、野生動物研究センター協議員会(以下「協議員会」という。)の諮問に応じるため、熊本サンクチュアリ運営委員会(以下「委員会」という。)を置く。
(1) 運営に関する方針
(2) その他協議委員会から付託された事項。
委員会は、次の各号に掲げる委員で組織する。
(1) 野生動物研究センター熊本サンクチュアリ所長
(2) 野生動物研究センター専任の教員 若干名
(3) 野生動物研究センター以外の京都大学専任の教員 若干名
(4) 学外の学識経験者 若干名
(5) その他センター長が必要と認めるもの 若干名
2 前項の委員は、センター長が委嘱する。
3 委員の任期は、2年とし、再任を妨げない。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
委員会に委員長を置き、所長をもって充てる。
2 委員長は、委員会を招集し、議長となる。
委員会は、委員の半数以上が出席しなければ、開会することができない。
2 委員会の議事は、出席者の3分の2以上の賛成をもって決する。
委員会は、必要と認めたときは、委員会の了承を得て、委員以外の者に出席を求め、意見を聴くことができる。
委員会に関する事務は、野生動物研究センター事務部で処理する。
この内規に定めるもののほか、委員会の議事の運営に関し必要な事項は、委員会が定める。
1 この内規は、平成23年8月1日から施行する。
2 この内規の施行後最初に委嘱する委員会委員の任期は、第3条第3項の規定にかかわらず、平成25年3月31日までとする。
附 則
この内規は、平成24年10月12日から施行し、平成24年7月14日から適用する。
附 則
この内規は、平成26年12月12日から施行する。
附 則
この内規は、令和3年4年1日から施行する。