プロフィール

幸島司郎(こうしま しろう)


1955年に愛知県名古屋市に生まれる。京都大学理学部入学と同時に山岳部に入部。山登りに精を出し過ぎたためか、その後、理学部動物学教室で学部6年大学院10年の長い学生生活(そのうち3年間は学振奨励研究員および特別研究員)を送ることになる。無職時代(自称フリーサイエンティスト)は立山アマゾンへ出稼ぎに行ってしのいだ.2008年より現職。理学博士。専門は雪氷生物学と生態学・動物行動学。

大学3年生のころ、冬山の雪の上をごそごそ歩き回っている虫(雪虫、セッケイカワゲラ)に出会い、「寒いのになぜ動けるのか?何を食べてるのか?何をしているのか?」不思議でたまらず、動物行動学者の日高敏隆教授の教えを受けながら雪虫の研究を開始。雪虫が太陽コンパスを使って川の上流方向に歩いて移動していることを明らかにする。研究するうちに「氷河にも虫がいるかも知れない」という妄想に取りつかれるようにようになり、1982年に初めてヒマラヤへ。そして運良く、ネパール・ランタン地方の氷河で、氷河の雪と氷の中だけに住む虫やミジンコを世界で初めて発見することになる。その後、チベットやコンロン、パタゴニア北極など、世界各地の氷河を調査して、氷河にも様々な生物が生息し、特殊な生態系が成立していることを明らかにしてきた。現在は、主にこの氷河生態系の生き物が地球規模の環境変動にどう関わっているかを研究しているが、同時にイルカやシカ,ダニ、インコ、人間の生態や行動についても学生と一緒に研究している。

特技:どこでも眠れること.たいていのところには適応できること.

好きな言葉:生きてりゃいいさ

座右の銘:ナンバーワンよりオンリーワン.

信念:若くて根性があればたいていのことはできる
   ガムテープと針金があれば,たいていのものはできる


幸島研ホームページに戻る