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デブリカバー氷河の生態系

ヒマラヤには厚い岩屑に覆われた大型のデブリカバー氷河が多く分布しています.このタイプの氷河には氷河上湖や内部水系を中心とした特殊な生態系が存在することが明らかになってきました.

ヒマラヤ,ランタンリルン(7234m)から流れるリルン氷河.
氷河の下流部は,デブリ(岩や石)におおわれて,氷が見えない.
この氷河もわずかに流れている.

このような氷河では,氷河表面には雪氷藻類などは生息できないので,池や氷体内水系を中心に生物が生息していることがあきらかになった.

デブリのうえには,池がいくつもあります.

デブリ氷河では,この池が生物の生息場所になっています.

(リルン氷河 96.5)

よくみると,池の水にはいろいろな色があります.
これは,池の濁度によって色が違って見えるのです.
それぞれの池に異なる生物群集が存在しています.

これは,青い池.

これは,緑の池.

これは,黄色の池.

これらの池の濁度の違いは,池の水の供給源の違いが原因です.
黄色い池には多くの氷河の融解水が流れ込んでいます.


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