ヒマラヤのヤラ氷河上のヒョウガソコミジンコについて

菊池義昭(茨城大水研環境センター),竹内望(東工大生命理工),坂田明(埼玉県蕨市)

1994年,Kikuchiによりヤラ氷河上の細流やクリオコナイトのピットの中に生息するヒョウガソコミジンコ,Glaciella yalensis を新属新種として記載した.1997年に竹内,坂田が現地へ行き,その生態を観察してきた.この種は陸生のチギレソコミジンコ, Marenobiotus 属に近縁種であるが,雄の第3脚,第4脚の外肢が特異である.雌の繁殖生態も特徴的であり,発生段階の卵の形態や年一世代であることが判明した.今までに,知られていない新しい知見もあわせて報告する.


学会要旨リストに戻る