女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座 第3回
ライフサイエンス実験を体験してみよう!!!

プログラム

13:00 企画説明

13:10-14:00  2つの研究の概要と実験手順の説明

14:00-15:00 2班に分かれて,実習に参加

実習1「DNAを使った動物の性判別実習」 村山美穂先生

実習2「動物の発情と妊娠診断のためのホルモン分析実習」 木下こづえ先生

15:10-15:20 (休憩)

15:20 先生たちを囲んで話を聞こう: 実験講師全員と質問

16:20 まとめのセッション・アンケート記入

16:30 閉会

実習1

DNAを使った動物の性判別実習

村山美穂先生,伊藤英之先生,シェリフ・ラマダン先生,クリストファー・アデニヨ先生

糞や毛など、非侵襲的に得られた試料から遺伝子を解析することにより、野生動物についての理解を深め、生息地の保全や飼育環境の改善に役立てます。

ほ乳類の性判別
↓詳しい実験の手順 (PDFでもご覧いただけます)
非侵襲的な試料採取

非侵襲的な試料採取

DNA抽出:毛根部分を使う

DNA抽出:毛根部分を使う

DNA抽出:加温

DNA抽出:加温

DNA抽出:遠心分離

DNA抽出:遠心分離

抽出したDNAを冷蔵保存

抽出したDNAを冷蔵保存

PCR増幅:試薬の調整

PCR増幅:試薬の調整

ほ乳類の性判別

ほ乳類の性判別

ほ乳類の性判別

ほ乳類の性判別

鳥類の性判別

鳥類の性判別

PCR増幅

PCR増幅

増幅したDNAの電気泳動

増幅したDNAの電気泳動

泳動したゲルの撮影

泳動したゲルの撮影

増幅したDNAの、塩基配列の確認

増幅したDNAの、塩基配列の確認

当日の様子
ゲノム実習 村山先生
ゲノム実習 村山先生
ゲノム実習 村山先生
実習2

動物の発情と妊娠診断のためのホルモン分析実習

木下こづえ先生

動物園や水族館では動物の繁殖を行っています。繁殖に適した時期(発情時期)や妊娠診断を行う場合,動物の生体試料(血液や尿,糞など)にあるホルモン濃度を分析を行い,動物の状態を知ります。

発情と妊娠診断のためのホルモン分析
雌の発情周期の把握
PDFでもご覧いただけます
当日の様子
ゲノム実習 木下先生
ゲノム実習 木下先生
ゲノム実習 木下先生
第3回目を終えて

本講座の目的は,女子中学生,高校生たちに本物に会って,感じてもらうことです。
そのために,あえて研究センターで実際に研究に使われている実験室に入り,実際に使用されている器具を使って, 本物の野生動物(動物園動物)の試料を用いた実験をしました。

もちろん,指導したのは本物の研究者たちです。そして,今回は,長めに実習後の質疑応答の時間を取りました。 できるだけ多くの人に質問の手をあげてもらうためです。

また,今回はこちらから「将来どんな仕事をしたいですか?」という問いかけにも答えてもらいました。 今はまだ決めていなくて,いろんなことを知りたくて,経験したくて今回の実習に参加したという方がいる一方で, 生徒の半数近い子が獣医を目指していたこともわかりました。みな,それぞれにしっかりした考えを持っていて, 感心するほどでした。

また,今回,JST理数学習支援センターからアドバイザーとして,佐々木弥生さん,静岡科学館館長 長澤友香さんが 来訪されました。現在までの状況について説明し,生徒たち,先生たちとのニーズのマッチングについて話をしました。 さらに,複数の園館が連携して教育プログラムを共有することで,より広範囲の子どもたちにこのような経験を届けられる のではないか,という可能性を検討しました。


イベント概要

女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座
第3回:ライフサイエンス実験を体験してみよう!!!
日時: 2013年 8月 23日(金) 13:00-16:30
会場: 京都大学野生動物研究センター
参加者:生徒11名,教員・保護者 7名


お問い合わせ先

女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座事務局
girls-wildlife@wrc.kyoto-u.ac.jp
講演者への質問も受け付けます。気軽にメールしてください。
*メールには、送信者のお名前と学年(または年齢)を必ず書いてください。


主催
京都大学野生動物研究センター
協力
京都市動物園 生き物・学び・研究センター
京都水族館
後援
京都府教育委員会・京都市教育委員会

女子中高生の理系進路選択支援プログラム

女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座