ず~どすえ

動物園大学1 in 京都

本イベントは盛況のうちに終了いたしました。多数の方々のご来場誠にありがとうございました。
実施報告はこちらのページをご覧ください。
ず~どすえポスター


  • 日付:2011年3月20日 (月・祝)  9:30~(9:00受付開始)
  • 会場:京都会館 会議場,京都市動物園
  • 入場無料・予約不要
 
 

巻頭言

2008 年4 月1 日、京都大学に野生動物研究センター(Wildlife Research Center)が新しい部局として設立されました。そして設立と同時に、当研究センターは京都市動物園、 名古屋市東山動物園と連携協定を締結しました。その翌年には名古屋港水族館、よこはま動物園ズーラシア、そして熊本市動植物園とも相次いで連携協定を結びました。ここには重要な意味が込められています。

京都大学には自由な学風とパイオニア精神を尊重する伝統があります。1948 年にスタートしたニホンザルのフィールド研究がその良い例でしょう。日本のサル学はアフリカ、アジア、中南米の多種多様な霊長類を対象にした多彩な研究に発展し、常に世界の第一線をリードしてきました。そして、半世紀以上にわたって「フィールドワークに根ざした知の学統」を受け継いできたのです。

その一方で、我が国における霊長類以外の野生動物研究は、世界的に見てもかなり立ちおくれています。また、野生動物の相次ぐ絶滅が危惧される今日、野生動物の研究に着手することは急務だと言えるでしょう。いまこそ日本が霊長類研究で蓄積してきたフィールドワ ークの経験と実績を他の野生動物の研究に活かすとともに、最新のライフサイエンスも取り込んだ学際的研究を推進するべきです。

WRC と地域動物園の連携は、「動物園スタッフと研究者の共同作業」という新しい分野を切り開こうとしています。ここで得られる成果は、動物園での展示や教育活動に活かされるはずです。同時に、野生動物の域外保全や生物多様性の理解にも貢献するでしょう。その第一段階として、本シンポジウムを企画しました。動物園ではふだんなかなか聞くことのできない、動物園スタッフの生の声に耳を傾けてください。また、ユニークな研究や NPO の活動に目を向けてみてください。このシンポジウムを通じて、多くの方々が動物園の意義と真価を問い直すきっかけになることを願っています。


京都大学野生動物研究センター長
伊谷原一

 
 

開催によせて

平成20年4月、京都市と京都大学は野生動物保全に関する教育及び研究の連携協定を締結しました。 今、京都市動物園と京都大学野生動物研究センターを中核として、野生動物保全のための「種の保存」及び「環境教育」の実践的な取組が進んでいます。

特に、大学の研究者が動物園に常駐し、動物園の職員と協働して動物たちの環境を第一に考えながらその行動を観察し、お客様にもその姿を御覧いただく取組。この日本初の取組に、 全国の動物園関係者はもとより、御来園いただいた多くの皆様からも高い評価をいただいております。

また、こうした取組が、京都から名古屋、横浜、熊本へと全国の動物園に広がり、新たな連携の輪が生まれていることを誠にうれしく、心強く思っています。 この度、連携する各動物園と京都大学が協力し、飼育動物の健康・繁殖・福祉の更なる充実を目指して、共同研究や情報交換、発信を行うプロジェクト「動物園大学」をスタートすることになりました。 本シンポジウム「ず~どすえ。動物園大学in 京都」は、その記念すべき第1回です。

私は、こうした取組が、我が国の動物園・水族館の充実・発展に大きな役割を果たしていくと確信しています。本シンポジウムが実りある成果を生むことを心から願っています。 京都市動物園では、これからも動物たちの環境を大切につくり、幸福に暮らす動物たちをお客様が間近で見ることができる、そんな「近くて楽しい動物園」を目指して様々な取組に挑戦して参ります。 4月には「おとぎの国」もリニューアルオープンします。どうぞ進化し続ける京都市動物園へ、ぜひお越しください。皆様の御来場を心からお待ちしています。


京都市長
門川 大作

 
 

プログラム

(会場:京都会館 会議場)
9:00 受付開始
9:30 開会のあいさつ
門川大作(京都市長)
9:40 5つの園によるレクチャー
 キリンのミライは子育て上手??
髙木直子(京都市動物園)
 チンパンジーの群れづくり大作戦 in 東山動物園
近藤裕治(名古屋市東山動物園)
 知ってる?気になる?ズーラシア
平賀真紀(よこはま動物園ズーラシア)
 海をこえカバのモモコがやってきた
北川勇夫(熊本市動植物公園)
 知っとるね? チンパンジー
野上悦子(チンパンジー・サンクチュアリ・宇土)
11:20 演者と会場参加者のフリートーク
12:00 昼食休憩
13:00 基調講演 「これからの動物園・水族館 ― 半端じゃないぞ、厳しいぞ。でも、進むか。」
山本茂行(富山市ファミリーパーク園長・日本動物園水族館協会長)
14:15 閉会のあいさつ
 
(会場:京都市動物園)
14:45 研究者と動物園職員によるポスター発表
研究者や動物園スタッフが、日ごろの研究の成果について、また動物や動物園のあれこれについて、
わかりやすくポスターの前でお話しします。
ざっくばらんにお話や質問ができるチャンスでもありますので、ぜひ足を運んでみてください。
 AS-HOPEボルネオオランウータン観察実習報告
植田想 1・ユリラ2・栗原洋介1・谷口貴昭1・濱口優1・山本英実・友永雅己2
(1 京都大学, 2京都大学霊長類研究所)
2010 年12 月、ボルネオ島サバ州において、京都大学ポケゼミ「チンパンジー学集中実習」 OB/OG 生によるオランウータンの行動観察実習を行った。ダナムバレー保護区とセピロク・ リハビリテーションセンターを訪問し、それぞれ野生下および半野生下のオランウータンを 観察することができた。その活動内容を報告する。
 野生キリンの暮らしをのぞいてみよう!
齋藤美保(京都大学大学院野生動物研究センター)
発表者は2010 年6 月から11 月までタンザニアのカタビ国立公園に滞在し、野生キリンの調査を行った。今回はその調査でえられた、キリンのコドモの遊びに関するデータを中心に野生で見られるキリンの姿について発表する。
 ネコではないのにジャコウネコ
中林雅(京都大学理学研究科野生動物研究センター)
発表者はマレーシア・ボルネオ島で、果実食性ジャコウネコの生態を研究している。ジャコウネコとは、哺乳綱食肉目ジャコウネコ科に属する動物の総称である。本大会では、ジャコウネコ科動物の基礎的な生態と、「ネコ」と「ジャコウネコ」の違いを喧伝する。
 チンパンジー病院の仕事
鵜殿俊史(チンパンジー・サンクチュアリ・宇土)
チンパンジーも風邪をひくし下痢もします。大怪我だってします。薬も注射も大嫌いなチンパンジーをどうやって治療するか。チンパンジー・サンクチュアリ・宇土にある「チンパンジー病院」の仕事について紹介します。
 「チンパンジー・サンクチュアリ・宇土」って、どんなとこ?
寺本研(チンパンジー・サンクチュアリ・宇土)
チンパンジー・サンクチュアリ・宇土では、チンパンジーがチンパンジーらしく生活できるような取り組みを行なっています。今回は、施設の紹介と伴に楽しいイベントについても紹介します。チンパンジーの誕生会、見たくありませんか?
 ヤブイヌ夫婦の子育て奮闘記
田中正之1・伊藤二三夫2・松永正之2・山本裕己1・國本幸子1
(1 京都大学野生動物研究センター, 2 京都市動物園)
ヤブイヌは中南米に生息する、イヌ科の動物です。京都市動物園では、2010 年2 月9 日にケンタとコモモのぺアから3 頭の子犬が産まれました。出産の1 か月前から出産後の1 か月までの観察記録を発表します。
 王子動物園で暮らすアカカンガルーの子育てと母子関係
高田永 1・山田一憲2・中道正之2
(1 大阪大学人間科学部, 2 大阪大学大学院人間科学研究科)
育児嚢を持つ有袋類であるアカカンガルーが、どのような子育てをし、どのような母子関係を築いているのかを明らかにするために、神戸市立王子動物園で飼育しているアカカンガルーの母子を対象とした行動観察を行った。
 オランウータンにおける既知個体と未知個体の顔による見分け
花塚優貴 1・島原直樹2・清水美香2・徳田雪絵2・緑川晶3
(1 中央大学大学院, 2 東京都多摩動物公園, 3 中央大学)
東京都多摩動物公園にて飼育されている5 頭のボルネオオランウータンが、既知個体と未知個体を顔で見分けられるかどうか検討した。その結果、オランウータンは顔で既知未知の区別ができることが明らかになった。
 アミメキリンの妊娠診断および出産後排卵回帰時期と授乳行動量の推移について
楠田哲士 1・古橋沙矢佳1・高木直子2・中野和彦2・和田晴太郎2・伊藤英之2・土井守1
(1岐阜大学応用生物科学部, 2 京都市動物園)
京都市動物園のキリンで糞中プロゲステロン動態から3 回の妊娠診断を行い、また授乳行動量の変化を観察した。2007 年(初産)と2009 年に各1 仔を出産し、それぞれ約180 日と120 日で排卵周期が回帰した。3 月には3 仔目が誕生予定である。
 動物園のゴリラは夜、何をしているの?
宝田一輝 1・長尾充徳2・釜鳴宏枝2・山本裕己2・田中正之1
(1 京都大学野生動物研究センター, 2 京都市動物園)
動物園のゴリラは夜、何をしているのか?これを知るために京都市動物園のニシゴリラを対象に夜間、ビデオカメラを用いて観察を行いました。ずっと寝ているのではなく、時々夜中に餌を食べていることが分かりました。
 見たい!知りたい!チンパンジーの野生ライフ
中島麻衣(京都大学野生動物研究センター)
タンザニアのマハレ山塊国立公園に住むチンパンジーは、森の中でどのような生活を送っているのか? 樹上生活をするチンパンジーの高さ利用と行動の関係に注目しながら、野生チンパンジーの一日の行動を紹介する。
 ヤブイヌの国内飼育経過報告
大滝侑介(横浜市立よこはま動物園ズーラシア)
ヤブイヌの国内における飼育は、1986 年より開始された。飼育が開始され、25 年経った現在、4 園館31 頭(♂16、♀12、不明3)が飼育されている。本発表では、ヤブイヌの国内飼育経過報告を行う。
 コアラレトロウイルス(KoRV)の解析
星野重樹・庄嶋貴之・大畑拓司・宮沢孝幸(京都大学ウイルス研究所信号伝達学研究分野)
コアラの主要な死因に日和見感染症や白血病があり、それらの病態とKoRV 感染の関連が指摘されている。しかし、KoRV の感染機序の詳細は明らかになっていない。そこで、本研究は感染予防や治療法の開発を目的として、KoRV の感染機序の解明を試みた。
 ウシ胎盤形成に寄与する新規内在性レトロウイルスの同定
仲屋友喜 1・越勝男2,3・木崎景一郎2,3・馬場健司4・今川和彦5・橋爪一善2,3・宮沢孝幸1
(1京都大学ウイルス研究所信号伝達学研究分野, 2岩手大学獣医生理学研究室, 3岐阜大学大学院 連合獣医学研究科,
  4 山口大学獣医寄生虫病学研究室, 5 東京大学大学院農学生命科学研究科)
動物育種繁殖学研究室内在性レトロウイルス(ERV)は、祖先動物に感染したレトロウイルス由来の配列である。我々は、ウシ胎盤で発現するERV 由来のエンベロープ遺伝子を同定し、胎盤形成に重要な細胞融合に関わる可能性を見出した。
 飼育下フサオマキザルにおけるグルーミングの機能:グルーミングの多義性とその利用
石黒雄大 1・高井進2・山下直樹2・長尾充徳2・釜鳴宏枝2・山本裕己2
( 1 京都大学野生動物研究センター, 2 京都市動物園)
本研究では飼育下フサオマキザル集団を対象に、フサオマキザルの社会の中でグルーミングがどのように機能しているのかを探ることを目的とした。観察の結果、グルーミングは近接を安定化させる機能があると考えられた。
 メスのニホンザルの群れに飛び込んだ野生オスザルの運命は
柏木まや(名古屋市東山動物園)
東山動物園ではニホンザルのメスのみ11頭を飼育していたが、平成22年4月に野生のオスザルが迷入する事態があった。当初は別施設で飼育していたが、ニホンザル獣舎内で柵越しの顔合わせや監視下での群れ合流を段階的に行った結果、9月下旬にはメスザルとの良好な関係がみられるようになった。
 ビオトープ製作
田中宗一朗・高橋嘉裕・森坂輩之・山本千晶(京都精華大学人文学部)
2010 年初頭から、京都市動物園内の池内の一部を杭で囲い、新たな生態系が確立出来るようビオトープを整備した。整備後の生態調査でカネヒラやマシジミ等が生息している事が分かり、更に多様な生物の生息を期待している。
 動物園におけるPCR 法の利用
伊藤英之・岡橋要・山本裕己・塩田幸弘(京都市動物園)
近年、分子生物学的手法は様々な分野で用いられており、動物園においても性判別や亜種判定など飼育管理に利用されている。今回、動物園におけるPCR 法の利用例と検査の簡易化・迅速化について紹介する。
 京都市動物園におけるチンパンジーの健康管理
山本裕己・松永雅之・伊藤二三夫(京都市動物園)
チンパンジーは社会性と知性がとても高く、京都市動物園では毎日、健康管理のためのトレーニングを行っている。体重測定、体温測定、注射の練習など、チンパンジーならではの健康管理の取組みを紹介する。
 アカゲザルにおける鉄欠乏性貧血
岡橋要・山下直樹・伊藤英之・ 山本裕己・小川誠・塩田幸弘・渡辺英博(京都市動物園)
アカゲザル(雌・9 才)が、重度削痩、水溶性下痢を呈し捕獲治療を行った。血液検査から重度の鉄欠乏性貧血で、鞭虫の消化管寄生が原因と考えられた。その後、健康診断時には、全頭に鞭虫駆虫薬投与を行うようにした。
 アジアゾウの夜間行動観察
岡部光太 1・田中正之2・柳本博1・松岡賢司1・水野章裕1・岩橋宣明1・佐々木智子1・伊藤英之1
(1 京都市動物園, 2 京都大学野生動物研究センター)
当園で飼育するメスのアジアゾウ(推定38 才)の夜間行動の観察を行った。映像解析は2009年1 月から2010 年1 月まで行っている。今回は、そのうち季節による行動変化(睡眠時間など)に焦点を当てる
 アムールトラの繁殖について
中野和彦・渡邉英博・高木直子・岡橋要・山本裕己 (京都市動物園)
2007 年からアムールトラの繁殖に取り組み、同居方法を見直した2010 年6 月16、17、18 日に1 頭ずつ、合計3 頭の子供を設けた。見合い、同居から交尾、繁殖に到るまでの経過について報告する。
 ヤブイヌの飼育と繁殖について
伊藤二三夫・松永雅之・山本裕己(京都市動物園)
京都市動物園では 2000 年からヤブイヌを飼育している。2008 年3 月、よこはま動物園とのブリーディングローンにより、当園のオス1頭を貸し出し、オス・メス各1頭を導入した。本発表ではこの2 頭の繁殖にむけた飼育管理面での取り組みについて報告する。
 吊り橋プロジェクトに参加して
和田晴太郎 1・黒鳥英俊2・中西宣夫3・小川光輝3・小川直子3
(1 京都市動物園, 2 上野動物園,3 BCT ジャパン)
2010 年10 月、BCTジャパンが中心となりボルネオ島キナバタンガン川支流のタカラ川で実施された消防ホースを再利用した吊り橋作りに参加した。その準備から架橋作業及び架橋後の活動について紹介する。
 ガボン共和国での野生ニシゴリラの観察
長尾充徳 (京都市動物園)
2010 年4 月中旬から5 月上旬にかけて、京都大学が主体となりエコツーリズムを目指した取り組みを行っている、ムカラバ・ドゥ・ドゥ国立公園で野生ニシゴリラの観察を行った。そこでのゴリラたちの生活について紹介する。

京都市動物園にスタードームが設置されます(スタードームってなに?という方はこちらをご覧ください)。
スタードーム内で野生動物の保護、環境保全に関わるNPOによるブース展示を終日おこないます。

 
 

基調講演

これからの動物園・水族館 ― 半端じゃないぞ、厳しいぞ。でも、進むか。


山本茂行

日本の動物園・水族館の明日の姿を想像したことがあるだろうか。
動物園・水族館現場で日々に追われて見えにくい世界。
今日は、社会の中で漂う日本の動物園・水族館を直視し、未来を語ろう。
未来をたぐるのは明日を考えるわれら。


日本は、確実に高齢化と人口減少の道をひた走る。この冬、北陸地方では、除雪機械とオペレータ不足、単独高齢者の孤立など、例年こなしてきた除雪ですら機能しない新たな事態が露呈した。こうしたことはあらゆる社会領域で生じるだろう。

大都市を超える地方都市の人口減少率。それは都市財政の危機をもたらす。行政サービスは学校、病院などコアなものに凝縮せざるを得ない。果たして現在の動物園・水族館はその領域に残れるのか。

動物園・水族館の資源である飼育展示動物は持続的に維持できるのか。10 年先はおぼつかない。ゾウなどの希少動物のみならず、普通種すら動物園から姿を消してしまうかもしれない。 海外と対等に力のある動物交換システムがとれていない現状では、動物園の動物資源は枯渇する危険性がある。

口蹄疫や鳥インフルエンザなどが社会的リスクとなってきている中で、動物園・水族館の資源としての動物を保全するシステムが整っていない。動物と人の共存・共生を前提とした動物園・水族館は、動物を人から隔絶すると存立しえない。

主に子どもを持つヤングファミリーに依存した入園者数、税収に依存した公営動物園・水族館、飼育動物の維持が困難になる動物園・水族館、札束で海外から動物を収集してきたこれまでの歴史。継年化する感染症対策…。このまま続くと、 現在156 園館ある日本動物園水族館協会加盟園館の淘汰の時代がくるであろう。

しかし、悲観することはない。われわれが意思を持てば。動物園・水族館は、社会に貢献できるわれわれしかできない二つの力を持っている。 一つは、トキやコウノトリ、ツシマヤマネコ、ライチョウなど国家的な生物多様性保全への貢献。 二つは、飼育している生きた多くの“いのち”を活用し、 元気で“いのち”を大事にする人づくりと、環境に優しい持続可能な社会づくりに貢献することがそうだ。どちらも国家の最重要の課題だ。動物園・水族館はそれができる施設だ。社会に貢献する動物園・水族館の姿は必ず国民に理解され支持される。

それが動物園・水族館の明日の姿だ。

演者紹介

山本茂行(やまもと・しげゆき)氏
(財)富山市ファミリーパーク公社園長
(社)日本動物園水族館協会会長
富山市ファミリーパークでは、動物・里山・地域をテーマに、人と自然の関係づくりをめざしている。
季節を感じながら身近な生きものに出会える里山と、郷土の動物を中心とした生態展示。
地域の人とともに里山をつくりながら、環境教育や自然情報の普及に努めてきた。
著書に「ファミリーパークの仲間たち」(北日本新聞社)、「動物園というメディア」(青弓社、共著)など。

 
 

ブース展示

野生動物の保護、環境保全に関わるNPOによるブース展示を終日おこないます
NPO 法人どうぶつたちの病院 ~野生を守るのが仕事です~

NPO 法人どうぶつたちの病院は、地域に根ざした動物医療活動や飼育動物の適正飼育普及活動などを通じて、絶滅の危機にある野生動物の回復と自然再生を目的とした団体です。
現在、対馬と小笠原において、ツシマヤマネコ等希少野生動物の治療・野生復帰・飼育・繁殖、野生動物の治療・野生復帰、動物医療を通じたイエネコ等の飼育動物の適正飼養普及等の活動、あわせて活動を通じた専門家の育成を進めています。
(事務局:東京都国立市)
 http://www.caw-trust.org/
緑の回廊プロジェクト

ギニア共和国、ボッソウ村にはチンパンジー1 群、現在12 人だけが生活しています。まわりは畑とサバンナに囲まれて孤立しています(上図)。このままでは早晩、死に絶えてしまいます。

1997 年から、ボッソウのチンパンジーを保護する活動「緑の回廊プロジェクト」が始まりました。地元の人々と協力し、ギニア政府、ギニアの日本大使館の援助を受けて、植林を進めています (下図)。
これは、ボッソウと世界自然遺産ニンバ山の間のサバンナ地帯に、幅300m、長さ4km にわたって木を植え、分断された生息地をつなぐというものです。2011 年は、トヨタ財団の助成を受け16000 本の苗木を新たに植える計画です。
(代表:松沢哲郎)
 http://www.greenpassage.org/
NPO 法人 市民ZOO ネットワーク

「動物園を通して人間と動物の関係を考える」をテーマに掲げ、市民の動物に対する理解・関心を深めるツールとして「環境エンリッチメント」(飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するための工夫のこと)に着目し、 動物園と市民のよりよい関係づくりや、動物園に関わる様々な人たちをつなぐ人的ネットワークの形成を目指して活動しています。
環境エンリッチメントに取り組む飼育担当者・動物園を応援する「エンリッチメント大賞」の開催や、セミナーや会誌・メールニュースなどの発行を通じたエンリッチメントや動物園に関する情報発信をおこない、動物園と市民をつなぐ重要な役割を担っています。
 http://www.zoo-net.org/
NPO 法人サンクチュアリ・プロジェクト

わたしたちはすべてのチンパンジーが幸せに暮らせるような環境づくりを目指して活動しています。
チンパンジーのそのままの魅力をみなさんにお伝えできるような教育プログラムを動物園などでおこなっています。
近い将来ひとりぼっちのチンパンジーが仲間たちと楽しく暮らせるような環境をつくるためにみなさんのご理解とご支援をお願いしています。
オリジナルのグッズもたくさんありますのでぜひブースにもお立ち寄りください。
 http://chimp-sanctuary.org
マハレ野生動物保護協会

マハレ野生動物保護協会は、マハレ山塊国立公園のチンパンジーを中心として、西タンザニアの野生あふれる環境と野生動物を対象に、自然保護、調査、社会教育・広報などの活動をしております。
また、英文ニュースレター『パン・アフリカ・ニュース』と日本の会員の皆様に向け、マハレのチンパンジーの興味深い行動を満載した『マハレ珍聞』を年2回発行しています。

 http://mahale.main.jp/
ボルネオ保全トラストジャパン(BCT-J)

ボルネオ保全トラストジャパン(BCT-J)は、ボルネオ島(マレーシア)、世界で3 番目に大きな島のサバ州に、野生動物が自由に移動でき、生命をつなげる「ボルネオ緑の回廊」をつくります。
ボルネオの熱帯雨林は、酸素を供給し、多種多様の動植物が生息する「生命の宝庫」です。
人間と自然が一緒に生き続けることができる、「持続可能な地球環境」を次世代に引き継ぐことは、木材、ゴム、パーム油などのさまざまな熱帯の資源を利用させてもらってきた私たちの役割です。
 http://www.bctj.jp
NPO 法人京都市動物園ふぁみりー

私たちは、京都市動物園を活動の場として、動物愛護・自然保護・環境保全の精神に関する普及啓発活動、研修会、支援活動等を行っております。
そして、京都市動物園内で来園者の方々へ、イベントを通じ野生動物の素晴しさ、命の尊さなどをテーマにした活動を行なっております。
そして、京都市動物園整備構想が始まり、新しい動物園と共に、ボランティア活動を積極的に進めてまいります。
皆様方の、ご参加をお待ちしております。
 http://www.knaa.net/
 

動物園大学とは

動物園大学とは京都大学、および連携する動物園が協力して、情報交換・共同研究・教育普及をおこなうプロジェクトです。
詳しくは動物園大学のページをご覧ください。

 

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