イヌの性格遺伝子の解析
ヒトにおいて新奇性を好む性格や、不安を感じやすい性格に関連する遺伝子多型が報告されています。ヒトに最も身近な動物であるイヌでは,親しみやすさや従順性などの行動特性は大切ですから,猟犬,番犬,家庭犬などの用途に応じて品種改良が行われた結果,品種ごとに特徴的な行動特性がみられます。社会の中でのイヌの役割は,家族の一員として,また盲導犬,麻薬探知犬,災害救助犬などのサービスドッグとして,最近ますます重要になってきました。イヌのドーパミン受容体遺伝子も品種によって長さが違っています。将来,遺伝子によってイヌの行動特性が見分けられるようになれば,イヌの適性にあった飼い方ができ,イヌと一層よい関係を築くことができるかもしれません。そこでイヌにおいて遺伝子の型と行動特性との関連を調べています。
フランスの盲導犬候補