平田聡

平田聡

野生動物研究センター 教授
野生動物研究センター 熊本サンクチュアリ所長
京都大学博士(理学)

人間って何だろう?そして、「人間って何だろう」と思う心って何だろう? そんな疑問に端を発して、ヒト以外の霊長類を比較認知科学的視点から研究する学問の道に進みました。大学院に進学して以来、ヒトに最も近縁なチンパンジーを主な研究の対象としてきました。彼らの社会的知性の研究を通じて、心の進化に迫りたいと考えています。2015年から熊本県宇城市の京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリの所長を務めており、研究だけでなく飼育下におかれた彼らの福祉を向上させる活動もおこなっています。最近では、ポルトガルの野生ウマの調査など霊長類以外の動物の研究も始めました。

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著書 論文 調査地 Change Language to   English
職歴 Professional History
  • 2013年9月-
    現職
     2015年4月から熊本サンクチュアリ所長
  • 2011年9月-2013年8月
    京都大学霊長類研究所 ヒト科3種比較研究プロジェクト 特定准教授
  • 2010年4月-2011年8月
    京都大学霊長類研究所ボノボ(林原)研究部門 客員准教授
  • 2008年4月-2011年8月
    (株)林原生物化学研究所類人猿研究センター 主席研究員
  • 2002年5月-2008年3月
    (株)林原生物化学研究所類人猿研究センター 主任研究員
  • 2001年4月-2002年4月
    日本学術振興会特別研究員PD
  • 1998年4月-2001年3月
    日本学術振興会特別研究員DC1
学歴 Educational History
  • 2001年3月
    京都大学大学院理学研究科博士後期課程生物科学専攻修了
    京都大学 博士(理学)取得
  • 1998年
    京都大学大学院理学研究科修士課程生物科学専攻修了
  • 1996年
    京都大学理学部卒業
  • 1992年
    広島大学附属高等学校卒業
調査地
熊本サンクチュアリ

Chimp Noriko Bonobo

飼育下チンパンジー/ボノボの社会的知性

京都大学霊長類研究所

Chimp Coo Honey Fishing

飼育下チンパンジーの社会的知性

ギニア共和国ボッソウ村

野生チンパンジーの道具使用・社会交渉

ポルトガルアルガ山

野生ウマの社会

(~2011年)
林原類人猿研究センター

飼育下チンパンジーの社会的知性

主な業績 Selected publications
学術論文 -査読誌英文- Original articles (peer-reviewed)
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( {{pub.year}}) {{pub.Journal}} {{pub.vol}} [doi] アブストラクト 動画 日本語概説 {{pub.is_japanese}}
著書

2013年 岩波書店

岩波科学ライブラリー

仲間とかかわる心の進化

チンパンジーの社会的知性

岩波書店ホームページで、目次を読む

著書 (共著) Book Capter

和文
  • 平田聡 (2017) トピック1-チンパンジーのこころ. In: 藤田和生(編著)比較認知科学. NHK出版, pp. 176-191.
  • 平田聡 (2014) 共感の進化. 梅田聡(編)岩波講座「コミュニケーションの認知科学 2 共感」, pp. 53-77. 岩波書店.
  • 平田聡 (2013) 新版心理学事典(分担執筆)平凡社.
  • 平田聡 (2010) トピック2-チンパンジーの知性. In: 藤田和生(編著)比較行動学-ヒト観の再構築-. NHK出版, pp. 173-185.
  • 藤田和生・明和政子・平田聡・板倉昭二 (2010) 討論-ヒトとは何か. In: 藤田和生(編著)比較行動学-ヒト観の再構築-. NHK出版, pp. 232-247.
  • 平田聡 (2010) 生物学辞典(分担執筆)石川統・黒岩常祥・塩見正衞・松本忠夫・守隆夫・八杉貞雄・山本正幸(編集)東京化学同人.
  • 平田聡 (2009) 自己像を理解するチンパンジー―自己認知の進化. In: 開一夫・長谷川寿一(編)ソーシャルブレインズ-自己と他者を理解する脳. 東京大学出版会. pp. 19-37.
  • 平田聡 (2006) 嘘・だましの進化-霊長類の嘘・だまし. In: 仁平義明・箱田裕司(編)嘘とだましの心理学. 有斐閣. pp. 104-128.
  • 友永雅己・小田亮・平田聡・藤田和生(監訳)(2004) マキャベリ的知性と心の理論の進化論II-新たなる展開(アンドリュー=ホワイトゥン・リチャード・バーン編). ナカニシヤ出版.
  • 平田聡 (2004) 社会的知性の研究の展開. In: 友永雅己・小田亮・平田聡・藤田和生(監訳)マキャベリ的知性と心の理論の進化論II-新たなる展開(アンドリュー=ホワイトゥン・リチャード・バーン編). ナカニシヤ出版, pp. 391-401.
  • 平田聡 (2003) チンパンジーの母親による子どもの運搬. In: チンパンジーの認知と行動の発達(友永雅己・田中正之・松沢哲郎 編)京都大学学術出版会, pp. 227-231.
  • 平田聡・Maura Celli (2003) チンパンジーにおける道具使用の母子間伝播. In: チンパンジーの認知と行動の発達(友永雅己・田中正之・松沢哲郎 編)京都大学学術出版会, pp. 262-266.
  • 平田聡・Claudia Sousa (2003) チンパンジー個体間の役割分担. In: チンパンジーの認知と行動の発達(友永雅己・田中正之・松沢哲郎 編)京都大学学術出版会, pp. 458-461.
  • 平田聡 (2001) 文化的行動の諸相. In: 岡野恒也(監修), 比較発達心理学第2版, アートアンドブレーンpp. 129-143.
英文
  • Hirata, S. & Mizuno, Y. (2011) Animal toying. In: T. Matsuzawa, T. Humle, & Y. Sugiyama (eds.) The chimpanzees of Bossou and Nimba: A cultural primatology (pp. 137-144). Tokyo: Springer Verlag.
  • Hirata, S. & Hayashi, M. (2011) Emergence of stone tool use by captive chimpanzees. In: T. Matsuzawa, T. Humle, & Y. Sugiyama (eds.) The chimpanzees of Bossou and Nimba: A cultural primatology ( pp. 183-191). Tokyo: Springer Verlag.
  • Hirata, S., Morimura, N., & Fuwa, K. (2010) Intentional communication and comprehension of the partner’s role in experimental cooperative tasks. In. E. V. Lonsdorf, S. R. Ross, & T. Matsuzawa (eds.), The mind of the chimpanzees: ecological and experimental perspectives (pp. 251-264). Chicago: The University of Chicago Press.
  • Hirata, S. (2008) Communication between mother and infant chimpanzees and its role in the evolution of social intelligence In: S. Itakura & K. Fujita.(eds). Origins of social mind: evolutionary and developmental views (pp. 21-38). Tokyo: Springer Verlag.
  • Idani, G., and Hirata, S. (2006) Studies at the Great Ape Research Institute, Hayashibara. In: D. A. Washburn (Ed.), Primate perspectives on behavior and cognition (pp. 29-36). Washington: American Psychological Association.
  • Hirata, S. (2006) Tactical deception and understanding of others in chimpanzees. In: T. Matsuzawa, M. Toimonaga, M. Tanaka (eds.), Cognitive development in chimpanzees (pp. 265-276). Tokyo: Springer-Verlag.
  • Hirata, S. (2006) Chimpanzee learning and transmission of tool use to fish for honey. In: T. Matsuzawa, M. Toimonaga, M. Tanaka (eds.), Cognitive development in chimpanzees (pp. 201-213). Tokyo: Springer-Verlag.
  • Takeshita, H., Myowa-Yamakoshi, M., and Hirata, S. (2006) A new comparative perspective on prenatal motor behaviors: Preliminary research with four-dimensional (4D) ultrasonography. In: T. Matsuzawa, M. Toimonaga, M. Tanaka (eds.), Cognitive development in chimpanzees (pp. 37-47). Tokyo: Springer-Verlag.
  • Inoue-Murayama, M., Hibino, E., Matsuzawa, T., Hirata, S., Takenaka, O., Hayasaka, I., Ito, S., and Murayama, Y. (2006) An application of a human personality test to chimpanzees and survey of polymorphism in genes relating to neurotransmitters and hormones. In: T. Matsuzawa, M. Toimonaga, M. Tanaka (Eds.), Cognitive development in chimpanzees (pp. 113-124). Tokyo: Springer-Verlag.
  • Foucart, J., Bril, B., Hirata, S., Morimura, N., Houki, C., Ueno, Y., & Matsuzawa, T. (2005) A preliminary analysis of nut-cracking movements in a captive chimpanzee: adaptation to the properties of tools and nuts. In: V. Roux and B. Bril (Eds.), Stone knapping: the necessary conditions for a uniquely hominid behavior (pp. 147-157). Cambride, UK:. McDonald Press.
  • Huffman, M. A., & Hirata, S. (2003) Biological and ecological foundations of primate behavioral tradition. In: D. Fragaszy & S. Perry (Eds.), The biology of traditions: models and evidence (pp. 267-296). Cambridge, UK: Cambridge University Press.
  • Hirata, S., Watanabe, K., & Kawai, M. (2001) “Sweet-Potato Washing Revisited.” In T. Matsuzawa (ed.), Primate Origins of Human Cognition and Behavior (pp. 487-508). Tokyo: Springer-Verlag.

学術論文 -査読誌和文-

  • 平田聡 (2017) 雲南と馬. ヒマラヤ学誌, 18: 58-63. [記事PDF]
  • 落合知美, 綿貫宏史朗, 鵜殿俊史, 森村成樹, 平田聡, 友永雅己, 伊谷原一, 松沢哲郎 (2015) 日本におけるチンパンジー(Pan troglodytes) 飼育の初期の歴史1920-1950年. 「霊長類研究」31:19-29. [doi]
  • 綿貫宏史朗・落合知美・平田聡・森村成樹・友永雅己・伊谷原一・松沢哲郎 (2014) 日本におけるチンパンジー飼育の変遷(1926-2013年). 霊長類研究, 30: 147-156. [doi]
  • 森村成樹・平田聡・倉島治・落合-大平知美 (2008) 国内飼育下チンパンジーの個体群管理と動物福祉. 霊長類研究, 24, 17-24. [doi]
  • 平田聡・大橋岳 (2003) オランウータンの道具使用に関する実験的研究. 霊長類研究, 19, 87-95. [doi]
  • 平田聡 (2002) チンパンジーにおける母子のコミュニケーションと社会的知性の役割. 生物科学, 54, 21-30.
  • 竹元博幸・平田聡 (2002) 野外調査におけるチンパンジーの「道具使用」の発見. 霊長類研究, 18 , 334-339. [doi]
  • 平田聡 (1999) 「ビデオ分析」を分析する:行動をビデオカメラで記録することの長所・短所・実際例. 霊長類研究, 15, 199-206. [doi]

総説 -査読誌和文-

  • 平田聡 (2010) チンパンジーの脳研究の展開. 心理学評論, 53, 336-350.
  • 平田聡 (2009) チンパンジーの協力行動. 霊長類研究, 25, 55-66.
  • 平田聡 (2003) オランウータンの行動・認知発達. 心理学評論, 45, 312-330.
  • 平田聡 (2001) 樹上移動からみた知性: 霊長類の道具使用、「まわり道」仮説、社会的知性への発展. エコソフィア, 8, 98-107.

学術論文以外の印刷公表物

現在継続中の連載
• 岩波書店発行の月刊誌、科学 連載「ちびっこチンパンジーと仲間たち」
  • 平田聡 (2016) 霊長類学からポルトガル野生ウマ研究へ. 科学, 86, 342-343.
  • 綿貫宏史朗, 落合知美, 岩原真利, 平田聡, 森村成樹, 友永雅己, 伊谷原一, 松沢哲郎(2015) データベースから考える, ちんぱんじーの幸せな暮らし. 科学, 85(11): 1108–1109.
  • 平田聡 (2014) 日本初のボノボ研究. 科学, 84, 404-405.
  • 平田聡 (2014) ボノボの社会と認知研究. 科学, 84, 922-923.
  • 平田聡・酒井朋子・竹下秀子 (2012) ちびっこチンパンジー:ヒトの脳はいかにして巨大化したか - チンパンジー胎児の比較発達研究. 科学 82 (11).
  • 平田聡・森村成樹・友永雅己・松沢哲郎 (2012) ちびっこチンパンジー:チンパンジー研究の新時代 - WISH大型ケージ熊本1号機の稼動. 科学 82 (9).
  • 平田聡・鵜殿俊史・友永雅己・松沢哲郎 (2012) ちびっこチンパンジー:30年ぶりの空 - 医学感染実験チンパンジーがゼロになった. 科学 82(8): 866-867.
  • 平田聡・松沢哲郎 (2002) ちびっこチンパンジー:子ども同士の世界. 科学 72 (7): 754-755.
  • 平田聡・松沢哲郎 (2002) ちびっこチンパンジー:道具を使う. 科学 72 (6): 650-651.
  • 平田聡・松沢哲郎 (2001) ちびっこチンパンジー:母と子のコミュニケーション. 科学 72 (1): 124-125.
• ミネルヴァ書房発行の季刊誌、発達 連載「霊長類の比較発達心理学」
  • 平田聡 (2016) 熊本地震とチンパンジー. 発達, 147: 91-108.
  • 平田聡 (2015) 熊本サンクチュアリのチンパンジーとボノボ. 発達, 143:95-102.
  • 平田聡 (2012) チンパンジーの情動研究. 発達, 132: 93-101.
  • 平田聡 (2011) チンパンジーのメタ認知実験. 発達, 128: 96-104.
  • 平田聡 (2010) ミサキの育児放棄. 発達, 124: 104-112.
  • 平田聡 (2009) チンパンジーの脳波と視線の測定. 発達, 120: 104-112.
  • 平田聡 (2008) チンパンジー胎児の発達. 発達, 116: 104-112.
  • 平田聡 (2007) チンパンジーの道具使用の発達. 発達, 112: 104-112.
  • 平田聡 (2006) ナツキの一年-チンパンジー乳児の発達. 発達, 108: 104-112.
  • 平田聡 (2006) チンパンジーの初産. 発達, 106: 104-112.
  • 平田聡 (2005) チンパンジーのナッツ割り学習. 発達, 103: 104-112.
  • 平田聡 (2003) チンパンジーの協力. 発達, 95: 103-111.
• 公益財団法人日本モンキーセンター発行の季刊誌、モンキー 連載「ウマ学ことはじめ」
  • 平田聡 (2017) 第5回:野生ウマの群れの関係. モンキー, 2(1):12-13 .
  • 平田聡 (2017) 第4回:中国でウマに乗る. モンキー, 1(4): 84-85.
  • 平田聡 (2016) 第3回:ウマに名前をつける. モンキー, 1(3): 60-61.
  • 平田聡 (2016) 第2回:アルガ山で調査開始. モンキー, 1(2): 36-37.
  • 平田聡 (2016) 第1回:ポルトガルの野生ウマ. モンキー, 1(1): 10-11.

  • 平田聡・瀬山倫子 (2017) 学問の融合を議論する. 学術の動向, 22 (2): 46-48. [doi]
  • 平田聡 (2016) 社会的知性の進化-心・文化・社会はヒト特有のものか. 現代思想, 44: 160-171.
  • 平田聡 (2015) 社会的知性の進化. Clinical Neuroscience, 33, 143-146.
  • 平田聡 (2014) 日本初のボノボ研究. どうぶつと動物園, 66 (4), 41.
  • 平田聡 (2014) チンパンジーのこころの時間. Brain Medical, 26 (1), 11-16.
  • 平田聡 (2004) 心の理論. 児童心理学の進歩2004年版 (金子書房, 第4章), 85-108.
  • 平田聡 (2003) 親から子に伝わる道具使用. エコソフィア, 12: 28-35.
  • 平田聡 (2001)「21世紀に向けての心理学:京都大学の現状と未来」ナカニシヤ出版. (分担執筆)
  • 平田聡 (2000) 知に迫る:チンパンジーの社会的知性と道具的知性. エコソフィア, 5: 64-67.
  • 平田聡 (1997) 幸島のニホンザル自然群で新たに獲得されたプレカルチュア的行動(河合雅雄・原著). 現代のエスプリ-行動の伝播と進化- 359: 35-70 (訳者解説: 71-74)

主な受賞 Awards

  • 日本霊長類学会高島賞(2009年)
  • 日本心理学会国際賞(2010年)
  • 日本学術振興会賞(2012年)
  • 日本学士院学術奨励賞(2012年)

新聞・報道 Media Coverage

  • 米科学誌Scienceが2016年の優れた業績10件を選ぶ「2016 Breakthrough of the Year」に、"「心を読む」ことができるのはヒトだけではない ( Krupenye C*, Kano F*, Hirata S, Call J, Tomasello M (2016) Great apes anticipate that other individuals will act according to false beliefs. Science Vol. 354, Issue 6308, pp. 110-114. *共に第一著者 )"が選ばれました。 sciencemag.jpでの紹介記事  
  • 2014年8月4日~8月8日に ナショナルジオグラフィックの連載"『研究室』に行ってみた"にて、熊本サンクチュアリの動物福祉および研究が紹介されました。 natgeo.nikkeibp.co.jpの記事  

など多数


Citations list

View Google Scholar Citation.