KS report 2008.01.12

ありがとうヒトミちゃん

  • 昨年から群れで同居しながら治療を行なってきたヒトミが2008年1月12日に亡くなりました。数日前から衰弱がひどくなり、昼前に座った状態で静かに息を引き取りました。死因は慢性腎不全で、1月4日に少し早い37歳の誕生会をやった8日後のことでした。

    ヒトミは、今の施設の創設メンバーで、ここの歴史を作ってきたチンパンジーです。初めてお母さんになったのもヒトミでした。子育てはあまりうまくありませんでしたが、ケン、ケンジ、アイ、マナコの4人の子どもに恵まれました。

    昔からヒトミは気が強く、ミルクをやる手を引っかいたり、ヨーグルトを食べさせるスプーンを取り上げたりと、当時はかなりいじめられたものです。その頃の引っかき傷は、今でもお酒を飲むと赤くなった指にうっすらと白い筋として現れます。また、プライドが高く親分肌であったため、他のチンパンジーとの争いも多く、並みのオスでは太刀打ちできない程でした。晩年は、肝臓、腎臓の病との闘いで入退院を繰り返しましたが、その中でもこの気の強さ、プライドの高さは健在でした。

    病の中での昨年の群れ作り、ヒトミにはかなり負担をかけたはずですが、住み慣れた部屋で仲間達の息づかいを感じながら最後まで過ごさせることができたことが、何よりもの救いです。
    ヒトミがいなくなった後のゲンキ群ですが、メス達がゲンキを追廻し、ケガが絶えません。改めてヒトミの偉大さを痛感させられています。ありがとう、ヒトミちゃん。
    寺本
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