JST「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」

女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座



実施: 京都大学野生動物研究センター
協力: 京都市動物園 生き物・学び・研究センター
京都水族館

活動報告

第7回講演会: フィールド女子 vs. ICT男子
どうぶつにかかわる色んな仕事の話を聞いてみよう
日時: 2014年 3月 29日(土) 13:00-16:30
会場: 京都市動物園(元白川小学校)

プログラム

13:00 企画説明
1.(海外フィールドの話)


2. 吉田信明 さん(ASTEM 京都高度技術研究所 研究員)
コンピュータの目で動物たちをもっと生き生きと! 〜動物園でのセンサーデータの活用に向けて〜 

3.(剥製や標本を見てみよう)動物園収蔵資料見学

16:30 閉会


当日の様子はこちら

久世濃子さんのトーク
 
久世さんは,野生オランウータンの生態を研究するフィールドワーカーです。
マレーシア領のボルネオ島サバ州において,オランウータンを追いかけていますが,
その際の研究の苦労や,現在進めているオランウータンの繁殖戦略の解明や,
その応用としてオランウータンの「産婦人科学」を確立させようとしている話を
していただきました。調べれば調べるほど,近縁だと思われているチンパンジーや
ヒトとの違いが見えてきて,興味深い研究です。


吉田信明さんのトーク

吉田さんは,京都にある高度技術研究所(ASTEM)という研究所で働く研究者です。
コンピュータ、とくにネットワーク技術の研究をしています。お話では、私たちの日常生活
には思っているよりもずっと多くのコンピュータが介在して、支えてくれていることを
教えてくれました。コンピュータの特性は繰り返しと継続性、そして正確さです。
これらの特性を利用して、現在進めている、動物園でのセンサーを利用した動物の研究について
話してくれました。


動物園収蔵資料室見学


2人のトークの後は、かつて動物園の図書館や標本庫にあった剥製や骨格標本を
移してきた(元)白川小学校の教室を巡りました。剥製室に骨格標本室、合わせて3室。
参加者たちは、かつて京都市動物園にいたが、現在は見られなくなった動物たちの
姿を、興味深く観察していました。


最終回を終えて

 最終回はたくさんの参加者を迎えて終わりたかったところですが、
実際にはごくわずかの参加者にとどまりました。講演内容は中高生・一般を
問わず興味深いものでした。標本室でも、入った人たちは皆、驚きと興味の目
でそれぞれの動物たちを見入っていました。問題は、その内容が見に来て
ほしい中高生たちに届かないこと。届いたとしても、動物園まで足を伸ばす
ほどの動因にならないことです。これはこの一年間に繰り返し痛感し、
広報の方法を試行錯誤してみましたが、改善にはいたらなかったことです。
確かにクラブ活動や塾に加えて家族との時間など、子どもたちが思った以上に
忙しいことを知りました。しかしその一方で、実習のプログラムでは比較的
早くに定員が埋まることも経験しました。「面白いことをしている大人の話
を聞く、その人と話をする」ということの面白さを子どもたちに伝えた
かったのですが、まだ道半ばです。JST女子中高生の理系選択支援プログラム
としての活動は、今年度限りです。しかし、来年度以降も、同様の目的を
もって、中高生に動物園の仕事、動物園に関係する研究の面白さを伝えていく
プログラムを続けていきたいと思います。

(文責: 田中正之 京都市動物園 生き物・学び・研究センター長 /京都大学野生動物研究センター 特任教授)




お問い合わせ先

女子ワイルドライフ・サイエンティスト養成講座事務局
girls-wildlife@wrc.kyoto-u.ac.jp
講演者への質問も受け付けます。気軽にメールしてください。
*メールには、送信者のお名前と学年(または年齢)を必ず書いてください。


主催 京都大学野生動物研究センター
協力 京都市動物園 生き物・学び・研究センター
京都水族館
後援 京都府教育委員会・京都市教育委員会

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